L.S Patel
私の口は災いを招くと、誰かが教えてくれるべきだった。
いや、待って。教えてはもらった。私が聞く耳を持たなかっただけだ。
アドニスはあっという間に私を抱き上げ、ベッドに放り投げた。その目がじっと私を見つめてきて、こちらはつい私が動かしたくなる。
「すごくセクシーだよ。だが、そのランジェリーを脱いでもらおう。今すぐ自分で脱ぐか、私が引き裂くか」アドニスは一瞬たりとも私から目を離さない。
彼の声から、本気だということがわかり、ここは彼の言うとおり自分で脱いだほうがよいと判断した。だって、このランジェリー、本当に気に入っているんだもん。
私は起き上がって、ベッドから降りようとしたが、アドニスに止められた。
「いや、横になったまま脱ぐんだ」
「は? 嫌よ」
「それなら、やってみるか、可愛い人? 君には、今日の分だけじゃなく、このあいだの分の罰も与えなくちゃいけないということをお忘れなく」アドニスがそう言って眉を吊り上げた。
しまった。忘れてた。
彼の顔には何の感情も表れていなかったが、その目の光を見れば自ずとわかった。彼は私に逆らわせたがっている。
いつもなら、あえてその挑発に乗るところだったが、私はおとなしくベッドに這い戻り、変てこなダンスのように体をくねらせながらランジェリーを脱いだ。私に罰を与える満足感を彼に与えたくなかった。
あまりセクシーではなかったはずだが、アドニスが唇を舐めたことと、そのまなざしが、私にその反対を思わせた。
私はランジェリーをアドニスに投げつけたが、彼はこともなくそれをキャッチした。
「どうして君はいつも私をからかわずにいられないんだ?」アドニスが苦々しげに言う。
彼はランジェリーを床に落とし、引きちぎるようにしてジーンズとシャツを脱いだ。私の目は、パンツの下の大きくなっている膨らみに自然と吸い寄せられた。
アドニスがベッドに這い上がってきて、私は息が止まった。
「君も私もそれを望んでいるのに、君はどうして私にセックスさせてくれないんだ? 私のペニスを君の中に何度も何度も突っ込ませてくれ……」
その目と、口もとに浮かんだ笑みは危険な感じがした。非常に困った状況になった。
彼が私の足首を掴んで、自分のほうに引き寄せる。私は思わず息を呑んだ。
「これのどこが楽しいの?」私はやっとの思いで尋ねた。驚くほど心拍数が上がっている。
「ああ……そうだな。君が私に逆らってくれると、もっと楽しいかな。君に罰を与えるのが待ちきれない」アドニスはにやりと笑った。
「どんな罰?と私は尋ねた。
彼がいつ服をすべて脱ぎ去ったのかすら、私が気づかないうちに、彼はペニスを私に突き立ててきた。
「あっふん!」思わず喘ぎ声が漏れる。
アドニスは容赦なかった。ものすごい速さで激しく私を突いてくる。両手は頭上で彼にしっかり押さえつけられていたので、彼の髪の毛に手を伸ばすことさえできなかった。
「イクんじゃないぞ」アドニスが言う。
私が抗議の声を上げる間もなく、彼は私をうつ伏せにし、私の腰を持ち上げて四つん這いにさせた。
ふたたび、彼が激しく突いてくる。もう何度も経験済みのアソコへの圧力が高まっていき、私は歯を食いしばって、ベッドシーツにしがみついた。
アドニスには、私がイク寸前であることがはっきりとわかっていた。だから私のお尻をぴしゃりと叩いてから、耳元で「イクなよ」と言った。
まさに拷問だった。私がイキそうになるたびに、アドニスは突きを遅くし、それからまた突きの速度を上げた。
アドニスが私の腹部に腕を回し、腹部を膝に近づけさせる。新しい体位に私はうめき声を上げた。これまで以上に深いところで彼を感じる。これではどうにもならない。
「ああっ、あっはん! アドニス」アソコへの圧力がさらに高まった。
アドニスは何も答えず、私の唇に灼けつくようなキスをして私を喘がせた。
アドニスの突きに腰が激しく揺さぶられる。気がついたら、私は我慢し続けてきたオーガズムを懇願していた。
「もうダメ」私は言った。
アドニスはうめき声を上げてから、私を解放してくれたので、私は四つん這いの姿勢に戻った。
「ハニー、君はすごく気持ちがいい」と彼は言った。
彼もまもなくであることを知っていたので、「イって、アドニス」と言った。
彼ももうギリギリだった。彼は私の名前を叫びながら、オーガズムに達した。
私は、私があれほど望んでいたオーガズムを許されないことが、私の罰だと思っていた。予想外だったのは、アドニスが私からペニスを抜いて、私を仰向けにしたことだった。
「ああっ、ああっ」私を仰向けにするなり、彼が舌の先で私のアソコを舐めてきたので、私は喘いだ。
アドニスが私のクリトリスを舐め続け、全身が震えた。
「アドニス……無理、もう無理」もうこれ以上は耐えられない。
舌の動きが止まって、彼が頭を上げた。
「何度でもイカせてやる。この体も、このおマンコも誰のものか、君が忘れないようにね」
私はようやく彼の髪に手を絡ませることができたが、アドニスが舌を出し入れするたびに、私の口から喘ぎ声が漏れた。
そのあとすぐ、私はオーガズムに向かってどんどん昇りつめていき、彼の名前を何度も何度も叫んだ。そしてとうとう、オーガズムに達したあと、私の快楽の波は徐々に引いていった。
だが、私が息を整える間もなく、今度は2本の指が私の敏感なアソコに差し込まれた。
「ああっ!」2本の指がアソコをこすり続け、私の腰が浮き上がる。
アドニスは私の体をベッドに押しつけ、何度も何度も私のおマンコを攻めた。彼はその舌とその指で、私を5回イカせた。
私は疲れきっていた。明日には、体がこの影響を思い知るだろう。
「もうこれ以上無理」私は激しく呼吸しながら言った。
「あと1回くらいなら大丈夫だろう」アドニスは私のアソコから手を離した。
彼が顔を上げて、唇なめずりをする。
彼は上のほうに這い上がってきて、硬くなったペニスを私の敏感なヴァギナに突っ込んだ。
「まだ締まりがいいね」アドニスがつぶやく。
「動いて、動いて」私はなんとか声を出した。
彼にはそれ以上言う必要はなかった。
彼の突きはさっきほど激しくなかったが、それでも私はまもなく彼の名を叫ぶことになり、彼もすぐそのあとに続いた。
彼は私の隣に倒れ込み、私の汗ばんで疲れた体を引き寄せた。
「今日のは別格だったわ」私はまだ呼吸が整わない中で言った。
「君の体に飽きることは絶対にないな」そう言ってアドニスは、ぐっしょり汗をかいている私の額にキスしてくれた。
私は彼の温かい腕の中にすり寄った。体が休息を必要としていた。
私たちの時間は、エヴァンが階段を上ってくる音に邪魔された。今回は動くのも嫌だった。
「彼には消えてもらう。私はあなたとここにいる。わがままな雌犬と思われてもいい」と私はアドニスに言った。
「心配するな、君のそばを離れないよ、可愛い人」アドニスが胸を上下させて笑っている。
「ヘイ、アーリヤ、ニヤがあなたに……」エヴァンの言葉がそこで途切れた。
「うわ、まずい。ここに置いていくよ」エヴァンが叫んだ。
私はエヴァンの声を聞いて噴き出してしまった。
「なんでいっつも僕がこんなことしなくちゃならないんだ?」エヴァンのぶつくさ言う声が遠ざかっていく。
「立入禁止と言っておいたのに、奴はここに来た」とアドニスは言った。
瞼が重い。アドニスが顔にかかった私の髪を耳の後ろにかけてくれる。
「疲れたか?」とアドニスが言った。
「ええ。目が覚めたらきっとすごく痛いわ」と私は文句を言った。
「本当に文句があるの?」と彼が尋ねる。
私は首を振った。彼が私に与えてくれたオーガズムは、これまでに経験したことのないものだった。もちろん文句を言うつもりはなかった。
「あんまりうぬぼれないでよ」あくびが出た。
「もう遅い。私が君を何回イカせたか、男どもに早く話したくてしょうがないよ」アドニスが意地悪な笑みを浮かべて言う。
「私がそれを信じるとでも思ってる? あなたは独占欲が強すぎるから、そんなことはできないわよ」私は鼻で笑って相手にしなかった。
「じゃあ、私はその反対のことをするわね。女性陣に、私がどんなに気持ちよかったか話すわ」私も意地悪な笑みを浮かべて言った。
「またお仕置きしてほしいのかい?」アドニスが私を睨む。
「お好きにどうぞ」私はまたあくびをして目を閉じた。
「おしゃべりはもういい。ただ黙って抱きしめて」私は言った。
「永遠に抱きしめてあげるよ」私の体に回したアドニスの腕の力が強くなり、私は眠れなくなった。