
Yes, Mr.Knight 彼に覚醒された本当の私 5巻
Author
Natalie Roche
Reads
🔥25.3M
Chapters
4
メイソンからデートに誘われたジェイミー。彼の好きな赤をまた着て、下着もお気に入りのものを履いて。いそいそと準備をしていたところに、ライアンから今夜会いたいと連絡が来る。カルメンは付き合っているわけじゃないんだからとメイソンと出かけることを後押しし、メイソンとのデートに向かう。ディナーに行くはずが運転手が連れてきたのはメイソンの自宅。顔を合わせた途端、自分がメイソンに夢中になっていっていることを実感し、彼との時間を楽しみだす―
対象年齢:18歳以上
初デート
ジェイミー
私はハンガーを押しやりクローゼットの中を漁っていた。
青いドレス、違う。
白のジャンプスーツ、絶対ナシ。
かわいいシャツのミニ、初デートには向かない。
だめだ。
メイソンが私をデートに誘ってくれた。今、私はそのための服選びをしている。
先日の夜、彼が来てから私のアパートは大混乱だった。特に騒いでいたのはカルメンだが。
私は彼ともう一晩過ごすことになり、カルメンはやれ結婚だの出産だの言っている。
私は彼の例外であることを利用して、ディナーに連れて行ってもらおうと考えた。
彼はしぶしぶ同意してくれたが、2、3日待たされるのがとても悔しかったようだ。
金曜の夜、私は仲間と飲みに行かずにデートの準備をしていた。
カルメンは、私の決断を認めてくれたし、イーサンは私の冷蔵庫にあったワインボトルでほろ酔いになっていた。
カルメンは通りかかると、「赤いのがあるわ」と言った。
「また赤?」
「彼は赤が好きなんでしょ?あの人にひざまずかせて、もっとちょうだいって言わせたいんでしょ」
私は苦笑した。「もうこれで最後よ。」
「メイソン・ナイトは何度でも求めてくるわ。私を信じて。」
カルメンは先走りすぎている。
でも、彼女自身も彼のことが好きなのはずなのに、私のそばにいてくれるのは嬉しい。
カルメンにとっては、彼が私たちの家の前に現れるだけで十分だったと思う。
「それはどうかしら。でも、そのドレスにするわ。」
彼女はすぐにドレスを取ってきてくれ、私はドレスを手にバスルームに入った。私は下着の上からドレスを着た。
そう、彼が好きそうな下着を新調したのだ。
先日の夜、私はまだメイソンと寝る準備ができていなかった。でも今夜は覚悟ができた。
カルメンが叫んだ。「あなた宛てに2件メールよ。」
「読んでくれる?」
カルメンと私は姉妹のようなもので、私たちに隠しごとはなかった。
「メイソンが7時に運転手を迎えに来させるから、遅れないでって。」
数段ある階段を下りているのに、遅刻なんてありえない。
彼は私をどこに連れて行くのだろう。彼は何も教えてくれない。
「もう一件は?」私は叫んだ。
「ライアンからよ。」「今夜空いてる?2日ぶりだし、会いたい。僕のアパートで静かな夜を過ごしたい。どうかな?」
しまった。
私はバスルームのドアを開け、外に出て、カルメンを見た。
「だめよ。」彼女は私に指をさした。「罪悪感に屈しないで。」
「そうじゃないわ。」
彼女は目を丸くした。「いいえ、その表情で分かるわ。ライアンとは恋人同士の関係じゃないわ。それにあなたはまごうことなき独身よ。迷う理由なんてどこにもないわ。」
「今夜は激しくなるだろうから、明日のスケジュールを空けておくといいよ。」イーサンがそう言う。
「どうしよう。」私は黒いヒールの足首のストラップを引っ張った。「コートを持ってきたほうがいいかしら?」
「当たり前だろ、雪が降っているんだぞ。帽子、コート、それにヒールの代わりにブーツも。」イーサンはもう一口飲んだ。
「ブーツを履いている暇はないわ。」 カルメンは時計に目を落とした。
私は部屋を横切って窓の方に行き、外を見た。仕事から帰ってきた時より、雪はいっそう強くなっていた。
ブーツを履くのはダサいし、かといってヒールを履いたら雪に沈んでしまうだろう。
「ブーツを履いてくわ。」私は自分のクローゼットへと戻った。ドクターマーチンのなら変じゃないだろう。
イーサンは私のコーディネートを見ると、「見栄えより安全。しかも、ヒールよりもブーツのほうが似合ってるよ。」と言った。
「メイソンもそう思うことを祈ろう。」私はコートのボタンを留めた。「そろそろ行くわ。」
私はフェイクファーのポンポンがついたリブ編みの黒いボブルハットをかぶった。
防寒もばっちりだ。
「これじゃ脱がすのも一苦労ね。」カルメンはスカーフを私の首に巻きながら言った。「じゃあいい?ここで私から一つあんたにアドバイスよ。」
「うん。」
「お尻でする時は、ローションをたくさん使いなさい。私はしなくて失敗したわ。」
彼女はそれを思い出したのか身震いした。
「メイソンはそこまではしなさそうだけどとにかくアドバイスありがとう。」 私は彼女の頬にキスをした。「またね。」
そして、私はイーサンに近づき、抱きしめた。
「冷蔵庫にもう1本ワインがあるから、カルメンが欲しがったらあげてね」
彼は笑った。「ありがとう。ボスと良い夜を。」
ボスと呼ばれるのは嫌だ。
メイソンと寝るためだけに彼の家に行くのも嫌だ。その感覚が生理的に受け付けない。
けどきっとまた…
***
運転手はメイソンのビルの前で車を停め、彼の部屋まで案内してくれた。
エレベーターはペントハウスに上がるための特別な鍵が必要なものだった。
私は運転手がメイソンの待つ高級レストランで私を降ろしてくれるのだろうと思ったが、そうではなく彼は私を自宅に連れてきた。
彼はルールを破って、ディナーの前に私を抱こうとしたのだろうか。
エレベーターのドアが開くと、そこは廊下ではなく、大きなオープンスペースだった。
「ナイト氏がここでお待ちくださいと。」運転手がドアを開けてくれた。
「ありがとう。」私は風通しの悪い広い部屋に出た。私はすでに緊張していた。
リビング・キッチンに向かって歩きながら、私は周囲を見回した。
モダンな内装で、ガラスのテーブルと高級な革張りの椅子があった。
リビングルームには電気ストーブがあり、ダイニングテーブルにはキャンドルが灯されていた。
メイソンはアイランドキッチンとコンロの間に立ち、ワイン色のシャツをピシッと着こなしていた。料理をする姿も信じられないほどハンサムに見えた。
私の心臓の鼓動は速くなった。
なんで彼はこんなにもいい男なんだろう。
「ここにいたのか。」メイソンは私に視線をやった。
私は微笑んだ。「あんまデートらしくない服装でごめんなさい。外が雪だったから、機能性をとったわ。」
彼はアイランドキッチンから、私の方へ歩いてきた。「素敵だよジェイミー。少し服を脱いでくれないか?」
メイソンは帽子、スカーフと私の身に着けていたものを脱がせ始めた。
彼は次に、私のコートのボタンを外し、肩から脱がせた。
「赤い服が好きって言ってたから。」
彼の視線が私の体のあらゆる部分に注がれた。
「座って、飲み物を持ってくるよ。」
私が椅子に座ると、彼は私の隣に座り、私を見つめた。その視線に圧倒されそうになる。
「これは脱いだほうがいい。窮屈だろ。」
メイソンは私の片足を彼の膝の上にのせ、ブーツの紐を解き始めた。
「夕食の前に脱がせるの?」
「今はブーツだけでいい。君の素足が見たいんだ。」
彼は私にウインクすると、私の足からブーツともこもこの靴下を脱がせ、もう片方の足もそうした。
「ブーツはあとからでも履けるさ。」メイソンが言う。
もし彼がラッキーならね。
私は今、メイソン・ナイトのアパートで裸足になってくつろいでいる。
メイソン・ナイトとのデートは想像とはまったく違っていた。
メイソンは冷蔵庫のドアを開けた。「ビールがいい?それともワイン?」
「ワインでお願い。」 私は片足を交差させ、彼はワインをグラスに注いで私の前に置いた。「ありがとう、ミスターナイト。」
彼はにっこり笑った。「せっかくのデートだ、これからはメイソンと呼んでくれ。」
「怒られるかなって思って。」
私はいちゃついた。ライアンとさえしたことがなかった。
たぶんすることは決まっていたからだ。お互いにお互いの身体を見つめた。今夜、私たちはセックスをする。
「メイソンと呼ぶわ、今夜だけ。」
「ああ、分かった。」
彼は夕食の準備を続けた。
私は彼をメイソンと呼ぶ習慣をつけたくなかった。同僚に私たちの関係がバレるかもしれない、それが怖かった。
「メイソン...、言っておくけど、このことは誰にも知られたくないの。簡単に誰かと、特に目上の人と寝るなんて、私のすることじゃないわ。」
彼はビール瓶を口に運び、一息ついた。
「彼氏は知らないのか?」
「ライアンと私は...ただのデートよ。」
「でもそれ以上の関係になりそうなんだろ?」
私が答えないと、彼は手のひらをカウンターの上に置いた。
「君が今夜ここにいるのを彼は知らないんだろ。」
私は首を縦に振った。
「彼はたぶん、君以外誰とも付き合っていないはずだ。」
ライアンとの "関係 "がどうなるのか、私には見当もつかなかった。
私たちはお互いを知りつつあったのに、その傍らで私は上司と寝ていたのだ。
私はライアンといることが幸せだった。
メイソン・ナイトが私に狙いを定めて、私を混乱させるまでは。




