
Yes, Mr. Knight 彼に覚醒された本当の私 6巻
Author
Natalie Roche
Reads
🔥25.2M
Chapters
6
メイソンとの激しい一夜を終え、目を覚ますと彼はもういなかった。これまで自分はただの数多くいる女の1人なんだろうと思っていたが、仕事を辞める自分を引き止めにわざわざ来たり、ライアンへ嫉妬をしているメイソンを思い出し、彼がもしかしたらセックス以上のものを自分に求めているのではないかと感じ始めたジェイミー。そんなことを思いながらベッドから出ると、メイソンが残してくれたメモがあった。「起きたら電話して」―メイソン、期待していいの…?
対象年齢:18歳以上
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ジェイミー
目がぱっちり開いた。
ワインを3杯飲んだせいでフラフラになり、メイソン・ナイトのせいで体も痛かった。
ベッドで寝返りを打った私は、彼がいないことにまったく驚かなかった。
彼は昨夜のことを後悔しているのだろうか?
彼が言ったことすべて、私たちがしたことすべて......、単なるセックス以上のものを感じた。彼はライアンに嫉妬している。
そうに違いない。
ベッドに起き上がると、ナイトテーブルに紙切れが置いてあるのに気づいた。
ー起きたら電話してー
メイソンの残したメモだった。これはポジティブに取って良いだろう。
私は不安になって彼の番号にダイヤルした。ありがたいことに、彼の声を聞くまでにそう時間はかからなかった。
「おはよう、ジェイミー。」
「メイソン 。」と私は片思いの10代の少女のように笑った。私はソワソワした気分だった。「メモを残していったのね。今朝起こしてくれたらよかったのに。」
「相当疲れてたみたいだから起こしたくなかったんだ。私の判断は正しかったみたいだな。」
私の口角が上がる。「今どこにいるの?」
彼はため息をついた。「オフィスにいる。しばらくここにいることになりそうだ。でも今夜会いたいんだ。」
元旦からオフィスにいるとはこの男は仕事中毒か何かだ。
「家族との予定はないの?」
「そんなことはしない。それに、後回しにできない案件があるんだ。」
「今夜は予定があるの。また別の機会に…。」私はベッドに横になった。
「開けておくんだ。その予定はキャンセルしろ。私の家に来るんだ。夕食だって作る。」
揺らいだ。とても―そしてまた彼に抱かれたくなった。
でも家族との食事がある。
母に電話して病気のふりをする、それしか思いつかない。
父をガッカリさせるだろうけど…。だが、バレはしないだろう。
「ジェイミー?それでどうなんだ?」
どうしようかと考えながら、私は下唇を嚙んだ。
「何時?」
「4時だ。遅れるなよ。」
「じゃあね。」
寝室のドアが開き、カルメンが入ってきた。彼女は私がシーツの下で全裸なのを知ってにやにやしていた。
私はシーツを体に当てながら、ニヤニヤしないように努めた。
「それで...パーティーの方はどうだった?」
「楽しかったわ。ベッドで後悔したけど。」カルメンはニヤリと笑い、私のベッドの端に腰を下ろした。「あなたはどうだった?私、あの人が帰るのを見たわ。」
私は苦笑した。「まあ、裸でベッドにいるから、あとは想像できるでしょ。今夜また彼と会うわ。」
「メイソンナイトがあなたと付き合ってるなんて未だに信じられないわ。でも、あなたがただの浮気相手じゃないってわかるまで、彼は何度も何度も戻ってくると思ってたわ」
私は肩をすくめた。「あいまいな関係よ。デートとは呼べないわ。」
「食事が伴うなら、それはデートよ。」彼女は横になった。「それで、また彼のために働くつもりなの?」
私は目を回した。「それもあって、彼は昨夜来たのよ。オフィスで気まずくならなければいいんだけど......。」
「気まずくさせようってんならいくらでもできるわよ。でもむしろ、その状況を楽しんだほうが得よ。オフィスプレイもいいんじゃない?すごく燃えそう。」カルメンはそう言うとウィンクして見せた。
「オフィスではやめておくわ。」私は腕を組んだ。
もう彼と寝たというボーダーラインを超えてしまったから、オフィスではせめて大人しくしとかないと。
「そういえば、ライアンはどうしたの?ライアンとは何かあったの?」
私はうめきながらヘッドボードに頭をもたげた。
「うん、状況が理解出来てると思う。昨日、急にここに来てメイソンを見るなり帰ったわ。」
カルメンは顔をしかめた。「かわいそうに。二人の関係はもうそれっきり?」
私は肩をすくめた。「そうだと思う。でもあんな終わり方をしたことに罪悪感があるの。直接会って謝りたいわ。」
「あなたってホントいい子ね。」
彼女は、全裸の私の横に掛けた。
「ね、メイソンのチンコのこと教えて?」
カルメンは緊張と緩和のプロだ。
***
私はエレベーターを降り、暖かなペントハウスに足を踏み入れた。
メイソンは警備員に、エレベーターの鍵を使って私を上がらせるように言っていた。警備員でさえ、私がまた戻ってきたことに驚いているようだった。
まるでブーメランのように。
メイソンは背の高い窓のそばに立ち、片手をズボンのポケットに入れ、もう片方の手で携帯電話を耳に当てていた。
彼は振り返って私を見た。私は微笑み、彼の方へ歩いた。
「できないよ、仕事があるんだ。」メイソンは電話口でそう言いながら、私の頭からボブルハットを外し、ソファに投げた。
彼が相手の話を聞いている間、私はコートを脱いで椅子にかけた。
彼は再び私のほうにやってきて、私のカーディガンのボタンを外し始めた。
「今日がどんな日かは知っている。でも仕事のほうが大事だ、これはあなたから教わったことだ。」
彼はそう言うと、ため息をついた。
「もう行くよ。じゃあ、また明日。」
彼は電話を切ると、ソファに投げた。彼が思い詰めているようだった。
ー仕事の方が大事だと教わった。ー
「電話の相手はハリー?」
彼はため息をついた。「ああ。」
「私を理由にハリーとの予定をキャンセルするなんて悪いわ、メイソン。明日は仕事がないんだから、彼と一日過ごすことだってできるでしょ。それに、新年だし......。」
彼は首を横に振った。
「父は私がそんなことをしないことを知っている。父は演技をして、気にかけているふりをしてるだけだ。」
彼は私のカーディガンを腕から下ろし、床に下ろした。
私は眉をひそめた。「演技?どうしてそんなことを言うの?。」
私が見たところ、ハリーは息子にとてもよくしていた。
ロンドン中の金髪美女と関係を持つ息子を良く思っていないのは明らかだが...それでも愛情深い父親なのは変わりないだろう。
なのにどうして?
「その話はもういい。」メイソンは私をキッチンテーブルに連れて行き、彼の目の前に座らせた。
「言っただろう、僕は君のすべてが欲しいんだ、ジェイミー。」
私は彼の黒い目を覗き込んだ。
「何をそんなに恐れているの?」私はささやいた。
何かが彼を引き止めている、何かが彼をこんな人間にしている。女遊びはすべて、彼の本心をごまかすための演技。
きっとそうだ。
彼はズボンを下ろし、私に体を押しつけると、唇を重ねた。
それから彼は身体を離すと、私の目を見た。
「私が答えたくないことを分かってて、なぜ質問する?君は私の例外だ、ジェイミー。調子に乗るなよ」




