セオドアとの理性を忘れた関係にどんどん夢中になっていくジャスミン。それはセオドアも同じだった。処女であるジャスミンはとうとうセオドアと深い関係になってしまう。内緒で続けている二人の関係だが、周りに怪しまれるようになる。話すべきかどうか、葛藤するジャスミンだが、セオドアには重大な秘密があった―。
性的緊張:2人の個人が相互作用し、一方または両方が性的欲求を感じたときに起こる現象
ジャスミン
セオドアのオフィスの外の廊下からテアの声が聞こえ、私たちは我に帰った。落ち着いて正気を取り戻すのに時間がかかったけど、彼は私の髪をなでつけ、乱れた服を整えてからドアを開けた。
テアは私を見るなり、「眠れないの」と言った。
「わかったわ。お水を持ってきましょう」私は心を落ち着かせようとセオドアから離れた。心の中の淫らな考えを止め、テアに集中しようと思った。
***
「フラワー、聞いてる?」私の思考は、車で学校へ向かっている現在に戻った。決してセオドアといちゃいちゃしているわけではない。「ええ、聞いてるわ。お人形を持って学校に行けるかどうか聞いていたでしょ。でもね、聞いて、それはよくないと思うな。お友達とお人形遊びをしたいのなら、パパにお願いして、スカイラーと一緒に遊ぶ計画を立てようね」
「本当に? 私のために頼んでくれるの?」彼女は興奮で目を見開いていた。
「もちろん。ほら、スカートを直して」校庭に着くと、私は言った。
テアを車から降ろすと、彼女は一人で教室に向かい、私は受付をしにフロントデスクに立ち寄った。
「おはよう、ジェジー」
「おはよう、ジャスミン。この前は聞く時間がなかったけど、最初の1週間はどうだった?」私はくすりと笑った。「正直、とても楽しい。子供たちはとても行儀がいいし。この年頃の子供たちって、やんちゃでいたずら好きなものでしょ?」
彼女は笑った。「ジャスミン、ここはセント・バレーよ。規律と服従で知られているから、生徒たちはとても行儀がいいのよ」「その言葉がすべてを物語っているわ」 私はそう微笑んで、職員室に向かった。
私がそこに着くと、新しい同僚が2人、会話に夢中になっていた。私はカバンを置き、アビゲイルが話していることに耳を傾けた。サマーと何かの噂話で盛り上がっているようだ。
「サマー、彼はこのあたりで一番魅力的な独身男性よ。彼は結婚していないはず」アビゲイルが静かな声で言った。
「でも彼には娘がいるわ。隠れて結婚してるんじゃないかしら」
私が二人に何を話しているのか聞く前に、ベルが鳴った。
「おはよう、ジャスミン」
振り向くと、リアムが私のすぐ後ろを歩いていた。その瞬間、セオドアの顔が脳裏に浮かんだ。
「おはよう、リアムさん」
面倒なことには巻き込まれたくなかったけど、(そうすればまたセオドアとキスできるかも)。
私はまばたきをして、汚い考えを追い払った。
「リアムと呼んでください。周りに生徒がいない限り大丈夫ですから」
自分のクラスに着いたが、何も言わずに教室に入る前に彼に軽く会釈した。
授業はあっという間に終わり、気がつくと昼休みになっていた。私はテアと一緒には座れなかったが、それでも構わなかった。彼女は同年代の子供たちと交流する必要があった。私はリアム、サマー、アビゲイル、それとメロディという女性と一緒に座った。
「手作り料理?」メロディは私のサンドイッチに目をやりながら尋ねた。
「ええ、自分で作ったものが好きなの」と私は言った。
「それはいいわね。お金も節約できるし。ランチを買うのは高いわ」とサマーが言った。
「まあね、でも料理はクソほど苦手なの」アビゲイルはサラダを食べながら言った。
「アビゲイル、ここで汚い言葉を使っちゃだめよ。誰かに聞かれたら大変なことになるわよ」とメロディが注意した。
アビゲイルは呆れた表情をした。「わざと言ったわけじゃないのよ。言葉って、コントロールする前に出てきちゃうの」
サマーとメロディが呆れた表情をして彼女に返すと、リアムはくすくす笑った。
「それで、ジャスミン、結婚はしてるの? 彼氏は? それとも独身? 結婚願望はあるの?」アビゲイルが尋ねた。4人は私の答えに興味津々のようだった。
「独身で、交際はしたくない」
「一夜限りの関係が一番ね」
私は食べ物を喉に詰まらせた。
「アビゲイル!」リアムは私に水を渡しながらアビゲイルを叱り、メロディは私の背中をさすった。
「だってそうじゃない? 独身でいれば選択肢もあるのに、どうして一人の男性と一生を過ごさなきゃいけないの?」みんなが一斉に話し始めたので、アビゲイルが説明した。
「それはあなたの意見でしょ」と私は言った。「みんな自分の信念を持っている。私たち全員をあなたの意見に同意させようなんて無理よ」
「もっともだ」
昼食は比較的平穏に終わり、私は授業のスケジュールに戻った。
***
テアが宿題をしている間、私は彼女の父親に会えないかと思いながら待っていた。最後に会ってから1週間が経ち、彼の鋭いまなざしが恋しかった。
ミックとシェリーはセオドアの出入りについて何も知らないだろう。アイリスには聞きたくなかった。彼女はテアが学校に行くことを嫌っていたからだ。私がセオドアのことを聞けば、私がテアを一人で世話できないのではないかと疑うだろう。
テアは教科書をランドセルに入れ、立ち上がった。「今夜はパンダと一緒に寝たい」と彼女は宣言した。
「わかったわ」私は彼女を部屋まで連れて行き、寝る準備をさせた。テアがパジャマに着替えるのを見て、私は彼女を寝かしつけ、額にキスをした。「おやすみ」
自分の部屋に戻ると、私はお気に入りのシルクのベビードールのナイトウェアに着替えた。とても柔らかくて、着ているとかわいくてセクシーな気分になった。
『フィフティ・シェイズ・ダーカー』を読みたくてウズウズしていた。先月買った本なのだが、読む機会がなかったのだ。
テアがベッドに入り、自分の時間ができたので、私は洋服ダンスから本を取り出し、背もたれのある椅子に座った。
本に夢中になっていて、電話が鳴っているのに気づかなかった。
ドアが叩かれる大きな音を聞いて、私は椅子の上で飛び跳ねた。「一体なんなの!?」私は本を胸に抱えてドアに向かった。
こんな午後9時過ぎに、一体誰がドアを叩いているのだろう。ドアを開けると、待ちきれない様子のセオドアがいた。
「電話はどこだ?」 セオドアは顔を上げずに携帯を打ち続けた。
「えっと、あそこですけど」
彼の目が私の寝間着を捉え、彼の目から光が消えた。
足音が聞こえたので、セオドアは私の背中をそっと押し、後から部屋に入ってきた。彼はあまりにも近く、私は興奮を体で感じていた。
「フィフティ・シェイズ・ダーカー?」そう聞きながら彼の指が私の肌をなぞり始めた。
私の頬を赤らめた。私が返事をする前に、セオドアが近づいてきて、その唇を私のものに重ねた。彼が私の下唇を優しく吸ったとき、私は電気が走る衝撃を感じた。
彼は私の顔を両手で包み込み、私をドアに押しつけながら動けないようにした。彼の手は私の顔から離れると、私の脚に向かった。彼は私を床から抱き上げた。彼の舌が私の舌と絡み始めて、私は彼の首に腕を回した。
今までに感じたことにない感覚が私の中にこみ上げてくる。私は慣れない欲求を感じながら、脚を彼の体に巻きつけた。体の芯から湧き出るような欲求だった。
彼の舌が私のに吸い付き、私は彼に体を押し付けた。キスをしながら、口の中でどちらの舌が主導権を握るか争った。セオドアはウイングバックチェア(背もたれと肘おきがついた椅子)に座り、私は彼の膝の上にまたがった。彼の硬いものが私の一番敏感なところに当たっているのを感じ、私は気持ちよさで声が出てしまった。
彼は私の首筋から鎖骨にかけてキスを始めた。
彼は私のナイトウェアのストラップを下ろし、私の乳房をあらわにした。彼はごつごつした手で私のおっぱいを包み込むと、声を出した。
私は彼の肩を掴み、まだおっぱいをいじっている彼とキスをして喘いだ。
「あっ、ダメっ…」彼が私の乳首を口に含むと、私は彼の髪を引っ張った。彼はもう片方の乳首を指で弄りながら、口に含んだ私の乳首をゆっくりと舐めた。
一瞬たりとも彼の口から離れたくなくて、私の乳首を舐め続け、吸い続ける彼を引き寄せた
彼に乳首を吸われるのがこんなに気持ちいいなんて。彼はまだ私の乳首を吸っていていて、私はパンティがびしょびしょになっているのがわかった。
彼がもう片方の乳首を吸うので、私は喘ぎ声をあげた。「それ好き。もう一回して」私は背中を丸め、彼の髪に指を通し、彼の頭を固定した。
彼は止めなかった。こんなふうに触れられたのは初めてだった。想像もしていなかった。「そう...それ…それ気持ちいい」彼の舌が私の乳首を弄り続け、私は喘いだ。
「ギブソンさん? 寝てるの?」
アイリスの声が聞こえたが、関係なかった。
「ギブソンさん? ドアを開けてください」
ドアを叩くたびにアイリスの声が大きくなっていく。
「ギブソンさん、ジェファーソンさんがお呼びです。彼は待つのが嫌いなんです」
セオドアが口を離したので、私は息を荒げた。私は彼の頭を自分の胸に引き寄せた。彼は私のストラップを引き戻す前に、もう一度私の乳首を吸った。
「まだだよ」
私の胸に大きな赤い跡がついたのを見て、私はショックを受けた。彼が私の髪をなでつけ、私はまばたきをしながらいつもの感覚を取り戻した。私は脚をぎゅっとしめた。自分がどこにいて、何をしていたのか、急に意識した。 もし彼のズボンに私が濡れたシミを残していたらどうしよう?
彼は何も言わず、私を膝からおろした。恐れていた通り、彼の股の部分に大きな濡れ模様があった。
「何とか言って」彼は言った。
「え?」私の脳はまだ正常に働いていなかった。
「ギブソンさん? 答えてくれないと、このドアを勝手に開けることになります」アイリスが言った。
「ちょっと待って。すぐ行くから」
セオドアは私を掴んでクローゼットまで引っ張り、スウェットパンツとTシャツを取り出した。そこに立っている間、私は彼の股間から目を離すことができなかった
彼の股間は硬く、見たところ平均以上のサイズであることは間違いなく、私は思わず息をのんだ。不思議なことに、私は何の抵抗もなく彼を感じたいと思っていた。あるいは、、私の中に入ってきたらもっといいなと思った。
「急いで」彼は服を私に手渡した。私は数秒間、彼が何を言っているのかわからなかった。彼はすぐにでも私とセックスするつもりだったのだから。
私が急いで着替えている間、彼はずっと私の体を見つめていた。私は急いで寝室のドアに駆け寄り、ドアを開けると、焦ったアイリスがいた。
「はい…」
「ギブソンさん、いつもはこんなに早く寝ないんでしょう? ドアを開けるのにどうしてこんなに時間がかかったの? ジェファーソンさんが30分以内に夕食を用意したいって。ジェファーソンさんが怒る前に早くキッチンに立って夕食の準備をしなさい」私が言葉を失っていると、アイリスは冷たい目で私をにらみつけた。